2012年2月19日日曜日

カジノ・MICE機能を含む複合施設の導入検討調査

2月18日(土)成田国際文化会館を会場に「カジノ・MICE(注1)機能を含む複合施設の導入検討調査シンポジウム~成田空港周辺でのIR(注2)の可能性について~」が開催されましのでご報告いたします。

まず表題にもありますがMICEとは・・・。
これはMeeting(会議・セミナー)、Incenntive tour(報奨・研修旅行)、Convention(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会・見本市)の頭文字をとった用語で多くの集客交流が見込まれる美辞メスイベントなどの総称です。

つぎにIRとは・・・。
これはIntegrated  Resort(複合施設)の頭文字をとった用語でカジノ施設、会議場施設、宿泊施設等が一体となっている複合的な施設とご理解ください。

現行法では、国内にこういった施設を設置すことができないため、超党派国会議員による国際観光産業振興議連(IR議連)が複合施設を国内に整備するため「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律」の制定を目指しています。政府は、カジノ施設の設置及び運営に関し、カジノ施設における不正行為の防止及び有害な影響の排除のため必要な措置を講じています(⇒基本法の制定を指示)。

千葉県は成田空港を生かしたカジノや国際会議場を含む複合施設(IR)の導入可能性を検討し基礎調査を行っており、中間報告の内容は以下のようになっています。

インターネットによる日本人1500人(うち1000人は年収1000万円以上)へのアンケートで、成田空港周辺にカジノを含むIRが整備された場合、50%が訪問意欲を示しており、アジアの旅行会社への調査ではカジノVIPユーザーが訪問先を日本への変更を考える割合は10~20%、需要はもっとも少なくとも年間173万人、経済効果は5年で1兆を見込む。

調査中間報告がされたのち、東京都市大学都市生活学部 小松教授をコーディネターにパネルディスカッションが行われた。

シンポジウムのタイトルが「カジノを含む…シンポジウム」なので、カジノありきで様々意見が述べられたのですが、パネラーから「やる・やらないの結論を早急に出すべき」であるとか、「すでに日本の各地で本格的検討がなされている。早いところでは検討し始めてから7年を迎える。」といったコメントがされたのには違和感を感じました。

確かに、報告を聞くとカジノ施設があることによる、雇用の発生、税収の増加等経済効果は見込まれる話だとは思うが、我々も千葉県で検討を始めた程度の認識しか持っておらず、まして公の場で報告されたのは今回が初めてですから、結論を早くといわれても困ります。

まして設置、運営は民間で行うのですから、市民の皆さんへの周知とご理解・ご協力が必然になります。

この件に関し、ご意見、ご質問がございましたら、ご連絡ください。皆さんからの様々なご意見をいただきながら、ともに考えてまいりたいと思います。
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