2012年2月9日木曜日

南三陸町長 来成

市役所大会議室を会場に、成田市生涯大学院公開講座が、宮城県南三陸町長 佐藤 仁 氏を招いて「宮城県三陸町の被災実態と復興への挑戦」を演題に開催されました。
私を含め多くの方の記憶に新しい 昨年3月11日の東日本大震災の被災地である南三陸町長から被災実態が語られるとあって、近隣市町からも多くの方が来場し、用意された椅子が不足するほどに大盛況でした。

養殖を中心とした豊富な海産資源と、年間100万人を超える観光客が訪れる自然豊かな町を 想像もしていなかった大きな地震と最大深水高24Mの津波が町を襲い、町内にある家屋の70%が全半壊した様は あらためて自然の驚異と恐ろしさを痛感した。

宮城県は記録が残っているだけでも30回余りの津波を経験しており、その中で近い将来起こりうるであろう地震・津波を想定して対策がなされてきた。しかし今回の災害はその想定を大きく超えたものだった。

地域の様々な特性をふまえた想定の重要性は認識していたが、今回、町長の講演を聴き、想定外のことをふまえた想定の必要性とどのように対応するかが最も必要であり、今の成田市の現状を見ると、昨年の震災以降の対応が遅々として進んでいない状況に不満を感じ得ない。

行政は「県の意向や指針をふまえて・・・」とか「他市の状況を確認したうえで・・・」という表現を用いるが、こと震災などの対応や、想定される被害はそれぞれの自治体が主体となって、率先していかなければすべてが後手後手に回る。新たに作成されるハザードマップにしても早急に作り上げなければ災害はいつ何時起こりうるかわからない。

今月24日からは、3月定例会が開会します。平成24年度の予算を含め重要な議案が数多く提出されると思いますが、これらの点も含めしっかりと発言し、市民の皆さんが安心して暮らせるまちづくりに努めていきたいと思います。