2012年2月14日火曜日

庚申講

私の住む豊住北羽鳥北部区には天神講・庚申講・水神講の3つの講があります。先月25日に天神講が執り行われたことは記述しましたが今回は庚申講についてお話しさせていただきます。



庚申講は、中国の道教から生まれたもので、言い伝えによると、人のお腹の中には「三尸(さんし)の虫」というものがいるそうです。この虫は、干支が「庚申」となる日の夜に人々が寝静まると体から抜けだし、その人が行った悪事を天帝 (てんてい:宇宙を支配する神)に告げにいくのだそうです。そして、天帝が天の邪鬼(じゃき:たたりをする神)に命じると罰が与えられるので、皆、三尸の虫が抜け出さないように寝ずにお参りをしました。これが庚申まいりの始まりです。
いまでは、寝ずに過ごす風習はなくなりましたが、庚申さまを奉り、飲食を共にして、親睦、コミュニケーションの場として、昔と同じように庚申信仰行事は引き継がれています。

昨年は『絆』という言葉をいたるとことで目にしました。地域コミュニティが希薄になりつつある現代、今後もそれぞれの地域に残っている昔からの行事を大事にしていかなければ・・・。と感じつつ、ウーロン茶で乾杯しました。